このホームページ作成の目的は、この通信をご自宅でもみていただけるようにと考えたからです。
そのため、最近2ヶ月分掲示します。
更新が遅れてすみませんでした。


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[通信259号]

にこにこども通信 第259号


2024年9月(長月)

朝晩は涼しくなっていますが、日中はまだまだ暑いです。こんな季節には汗疹、とびひ(伝染性膿痂疹)になりやすいので、気を付けましょう。
運動会、遠足、学園祭など、忙しい2学期ですね。熱中症対策もとりながら体調管理が大切です。十分な睡眠、栄養も忘れずに。

「まだ文字を 書けないきみは ごめんねを 寝顔で伝え ようとしている」

歌人の木下龍也さんの五七五七七の短歌です。
口が達者になった3歳の息子から、「おかあさんいらない」「おかあさんきらい」と言われたママがめげていて、勇気づけるために送ってくれた短歌です。
多くの親御さんに共感される一首かと紹介します。私も、かつてわが子の寝顔にどれだけ癒されたかと思いだします。

少し前に、40名ほどの保護者の方に外来で補完食(離乳食と言われてきた言葉)についてのアンケートに回答いただきありがとうございました。
全国で多くの回答が得られ、外来小児科学会にまとめが発表されました。
「離乳食を始める前までにアトピー性皮膚炎を改善させておき、6か月頃から少量の全卵をはじめるよう」に、日本小児アレルギー学会が提言しています。
しかし古くからの離乳食の勧め方(母子手帳にもある)に卵黄➡卵白と勧めるような知識のほうが優勢で、卵白の摂取が遅くなっている傾向がわかりました。
今後私たちも早期に全卵摂取を怖がらずに啓発していかなくてはと思っています。
今は、卵黄摂取して2,3時間後の嘔吐を繰り返す、食物蛋白誘発性胃腸炎(消化管アレルギー)のケースを集めて検討しています。
個人情報は守りますでご協力ください。

睡眠時間の復習です。
日本人は大人も子供も、睡眠時間が短いのはご存知ですよね。
睡眠不足は、お子さん発達にも悪い影響が出ます。神経発達症を疑われたお子さん。実は睡眠不足だったなどよく聞くところです。
ではどれくらいがいいのでしょう?
乳児・幼児:10~12時間。昼寝も。小学生:9~10時間。
中高生:できれば9時間以上(寝床につくのは午後9時から10時に)
大人:7~8時間。睡眠の質も大切。寝だめはできません。

コロナ、インフルなど様々な感染症の家族内感染を防ぐには難しいですが、換気は大切です。
体調が悪い時は休ませる。コロナで学習した手洗いの励行も大切です。
医療機関内ではできる人はマスク着用をお願いします。

ウクライナ戦争、ガザの攻撃の一刻も早い停戦を願います。最大の環境破壊である戦争に、心が痛みます。
世界中の人々の思いが届きますように。青空と黄色い麦畑が戻ってきますように。
これ以上恐怖と飢餓で子どもたちの心身を傷つけないでください。

VFK:どんな時もずっと応援しています。自信をもって頑張ってほしいです。



[通信258号]

にこにこども通信 第258号


2024年8月葉月

夏休みも1/3が過ぎました。宿題ももう終わらせて、読書中のお子さん。
こんがり日焼けで体鍛えている?お子さん。オリンピックを見て、いつか自分もと、夢を描いているお子さんもいますね。
メダルの数を強調する、競い合う祭典ですが、オリンピアンに選ばれるだけでもすごいことですし、その重圧は想像もできません。
全力で戦って、その笑顔、悔し涙に、感動します。

水の事故が目につきます。最近、学校の水泳授業や夏のプール開放がなくなっています。
暑すぎる事、教師の働き方改革などが原因のようですが、
事故対策で、溺れない方法、危険な場所、できれば着衣水泳などは、子どもたちに教えていただきたいです。
身をもって体験することが子供を成長させてくれます。

これまで、通信で取り上げた水の事故は
川遊び:大人の膝までのところで遊ぶ。大人は川下で見張る。滑りやすいので注意。帽子、ボールなど川に流されても追いかけない。
海では:離岸流に注意。ライフジャケットでない着るタイプの浮き輪は正しく使う。
子どもは溺れるとき、静かに溺れる。ですから、監視が重要です。
溺れている人を見たら、すぐに助けを呼ぶ、通報、つかまって浮けるもの(ロープのついた浮き輪。空のペットボトル。など)を投げる、
決してとっさに入水して助けようとしない、2次災害の元です。
開業したての時、助けに入って亡くなられたお母様の話を聞き、とても悲しい思いをしました。

今また、救急蘇生を復習しましょう。胸骨圧迫(心臓マッサージ):強く(胸の厚さの約1/3))速く(100~120/分)、絶え間なく。
人工呼吸できるときは30あるいは15回に1回

暑い夏、寝苦しいですね。あまり冷やすと冷房で咳が長引くお子さんが増えています。
でも暑くて睡眠が十分とれない。その塩梅が難しい。27度が最適。入眠3時間タイマーで切れるようにしておく。
日本人は大人も子供も、睡眠時間が短いのはご存知ですよね。
睡眠不足は、お子さん発達にも悪い影響が出ます。神経発達症を疑われたお子さん。実は睡眠不足だったなどよく聞くところです。
ではどれくらいがいいのでしょう? 乳児・幼児:10~12時間。昼寝も。小学生:9~10時間。
中高生:できれば9時間以上(寝床につくのは午後9時から10時に)
大人:7~8時間。睡眠の質も大切。寝だめはできません。

また、COVID19もじわじわ増えています。家族内感染が多く、冷房でも換気には注意です。
体調が悪い時は休ませる。コロナで学習した手洗いの励行が大切です。
医療機関内ではできる人はマスク着用をお願いします。

ウクライナ戦争、ガザの攻撃の一刻も早い停戦を願います。最大の環境破壊である戦争に、心が痛みます。
世界中の人々の思いが届きますように。青空と黄色い麦畑が戻ってきますように。これ以上恐怖と飢餓で子どもたちの心身を傷つけないでください。

VFK:どんな時もずっと応援しています。自信をもって頑張ってほしいです。

日本小児科医会からの提言

スマホに子守りをさせないで!